愛と感動のクリスマスの思い出(by KASAI)

Posted at 06/12/01 Comment(4)» Trackback(2)»

関西アフィリエイターの会で開催されている「トラックバックdeクリスマス作文コンテスト」がとつても魅力的なので、わたくしKASAIもひとつ子供の頃のクリスマスの思い出を応募させていただこうと思います。元々はクローズドの場所でチョロッと書いた文章なのですが、ブログ用に読みやすく新たに書いてみました。

涙と感動のクリスマス・ストーリーです。どうぞ。


 

『サンタにボッタくられた思い出
(by KASAI)』

 
あれは僕がまだ純情ピュアボーイど真ん中まっしぐらな小学校低学年のことです。時期はまさに今頃、12月。当時の僕のピュアっぷりは資生堂さんから新製品のCM依頼が来る気配すら漂う程でして、当然のごとくサンタさんとトナカイの存在を信じておりました。


そんな純粋かつ優しさに満ち溢れた少年だったものですから、クリスマスが近くなってプレゼント何が欲しいと両親が尋ねても、

  

「僕はお父さんとお母さん、それに妹達、そしておじいちゃんおばあちゃんが元気で、
 
この世界が平和で、人類も幸福であってくれるなら特に何もいらないけど、
 
ぶっちゃけスーパーファミコンきぼんぬ。」

 

なんて愛くるしい無垢な笑顔で答えておりました。

 

スーパーファミコン。

PS3とかWiiiとかにうつつを抜かす現代の若者には分からないでしょうが、ソレは当時の小学生はおろか子供からお年寄り、女子校生に人妻まで虜にした稀代の名ゲーム機であり、アメリカでは「スーパーニンテンドー」の名で親しまれているニクイあんちくしょうです。
 

当時のKASAIファミリーにはレギュラーなファミリーコンピューター、通称ファミコン、俗称「掃除機かけただけでフリーズするゲーム機」はありましたが、スーパーな方は無かったのですよ。

両親はゲームにはあまり関心も無く、12月の僕の日課は毎日スーパーファミコンの偉大さを彼らに説くことと、隣の家をピンポンしてダッシュしないという茶目っ気たっぷりの行動をとることだけだったと言っても過言ではありません(隣は友達の家)。
 

そして迎えたクリスマスイブの夜。

今考えると初恋のトキメキの3倍くらいは胸の鼓動が早鐘をドックンドックン打っておりましたが、なんとかトキメキを抑えつつ僕は深い眠りに就いたのです。
 

古代エジプトの今はミイラになった大王様もビックリな美しい姿勢で眠る僕が目覚めたのは、就寝からきっかり8時間後のことです。プレゼントは枕元ではなく、玄関に置いてありました(KASAI家プレゼントは毎年なぜか玄関に置いてある)。

並べられた大中小の3つのプレゼント。僕は二人の妹をたたき起こすと、それぞれ自分のだと思われるプレゼントを手に取ったのです。満面の笑顔、高鳴る鼓動、震えるぜハート、さぁ開こう未来への扉!!

ほくほくと開けたプレゼント、中から出てきたのは、僕が待ちに待っていたスーパーファミコ、・・・ファミコ、・・・ファミ・・・。 

 
 
シルバニアファミリー  
 
『シルバニアファミリー大きな木のおウチ』

 

 

・・・・・・・。やったね!

シルバニアファミリーの大きなお家だよっ!

やっぱりクリスマスと言えばシルバニアファミリー
 

 

じゃねぇよ!!

人形の家ってどういう事だよ!?

ファミコンからどんだけアグレッシブに変化したんだよ!?

 
 
 
止まる時間、引きつる笑顔、心臓の鼓動が耳まで届き、軽くめまいが襲ってくる。
あぁ、そうか。これが世に言う「パトラッシュ僕は~」という感情なのか。

スーパーファミコンを頼んだのに、我が手に存在するはなぜかシルバニアファミリー。
 
 
「ファミ」しか合ってない・・・。
 
 
そんな永遠にも感じる絶望の時間を打ち破ったのは、一番下の妹が発した奇声でした。
 
 
「あ~、マリオだぁ~♪」
 
 
その途端現世に復活する僕の意識。

マリオ、それはもしかして赤いチョッキにヒゲヅラで、弟の存在意義がいまいち分からないあのオヤジの事かい?

瞬間移動がごとく妹の手からプレゼントを無理やりひったくると、そこにはまぎれもない赤いチョッキに身を包んだヒゲヅラオヤジが!!
おおおっ、マリオだ!マリオのゲームだ!!ということは、こっちが僕のプレゼントで、シルバニアが妹のだったか。
いやぁ、勘違い勘違い。

こうして、無事にスーパーマリオのソフトを手に入れたKASAI少年は、クリスマスを楽しく家族と過ごしたのでした。

めでたしめでたし♪
 

 
 
じゃねぇよ!!

ソフトだけってどういう事だよ!?

本体なきゃ遊べねぇじゃねぇか、ああっ!?

 
 
鬼のような形相で北国に帰ったであろうサンタに恨み節をぶつけていると、みかねた両親が優しくさとしてくれました。

「息子や。よくお聞き。
サンタさんもたぶん、そのソフトがスーパーファミコンだと思ってしまったんだよ。
だからね、特別にスーパーファミコンは私たちが買ってあげるから。
その代わり、来年のお年玉と半年分のお小遣いはなしだからね。(ウインク)」


ということで、クリスマス当日、僕は無事にスーパーファミコンを手に入れ、スーパーマリオを心行くまで遊んだのでした。


めでたしめでたし♪
 
 
 
 

じゃねぇよ!!

なんでオレが一番金払ってんだよ!?

クリスマスプレゼントがスーパーファミコンで、

お年玉やお小遣いで買うのがソフトじゃろが、ああ!?
  
 
 
 
そんな僕の文句を、「お兄ちゃん、男らしくないよ!」と妹達に説教された小学生時代。

スーパーファミコンもスーパーマリオも、今では実家の押入れ深くで眠っています。

 

by (懐かしきかな少年時代) KASAI

 

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CommentData » Posted by オレンジスカイ at 06/12/02

こんばんは!オレンジスカイです!
コンテストにご応募ありがとうございましたペコリ(o_ _)o))

お、お父さんお母さんゴシゴシ(-_\)(/_-)三( ゜Д゜) ス、スゲー!
知能犯ですね(笑)わたしもいつか娘にやってやりたいと思いました(笑)

そういえばスーパーファミコン、ソフトも高くて大変でしたねー。
いまだにスーパーファミコンで私はときどき遊んでいますよ・・・。
小学生で一生懸命買ったので捨てられなくて。(プレステは捨てたのにね)

コンテスト、また賞品が追加されるもようです♪
参加も少しずつですが増えてきました。ありがとうございました!!


CommentData » Posted by りくたぽん at 06/12/05

あはは・・・
参りました。毎度ながら、KASAIさんの文章には引き込まれてしまい、
お腹を抱えて笑ってしまいました(^_^;)

私も、スーパーファミコン欲しかったんで、毎日仏壇に「スーパーファミコンを買ってもらえますように・・・」と手を合わせていました。
結局、我が家は最終的に兄弟3人がお金を出し合って買いました。

一番はまっていたのは父でしたが・・・(汗)

CommentData » Posted by きつね♪ at 06/12/10

爆笑!
お腹かかえて笑ってしまいました。。。

CommentData » Posted by ☆AKIKO☆ at 06/12/13

お母さん、あったまいい~!
そうか、ソフトを先にプレゼントね"φ(・ェ・o)~メモメモ

あ~でも、あと1回で(来年)終わっちゃうんだ。(下の子が来年中3。高校になったら要らないでしょ?)
もっと早くにテクを教えてもらいたかったな~。

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