スパムブログとは自分の利益だけを考えた者によって作成される、内容にオリジナル要素がまったく無い一般ユーザーに迷惑をかけるだけのブログ |
こんにちは、当サイト「アフィリエイトSOGO.COM」編集長のKASAIです。以前「これはNG!アフィリエイト」のカテゴリーで、「スパムブログは絶対ダメ!!」という記事を書かせて頂きました。この記事が思いのほか反響が大きかったので、改めてオピニオンコラムとしてスパムブログについて言及させて頂こうと思います。
1999年に日本でアフィリエイト・プログラムがスタートしてから、国内アフィリエイト業界の歴史はもう間もなく10年になろうとしています。2003年夏にAERAという雑誌でアフィリエイトの特集が組まれたのが最初の国内アフィリエイト・ブームを作り出したと言われていますが、このブームを加速させたのがブログサービスの登場になります。
それまでHTMLの知識をある程度知っている方しか作ることができなかったホームページが、ブログというツールが生まれたことで誰でも簡単に作れるようになり、アフィリエイト業界に参入する個人も加速度的に増加してきました。そしてその加速度的なアフィリエイトサイト数の増加と比例し、スパムブログの数も飛躍的に増加してきてしまったのです。
スパムブログの定義は色々とありますが、当サイトでは「スパムブログとは自分の利益だけを考えた者によって作成される、内容にオリジナル要素がまったく無い一般ユーザーに迷惑をかけるだけのブログ」とさせて頂きます。メディアや悪徳アフィリエイターによる“アフィリエイトが簡単に儲かる”という間違ったイメージが広まる中、現実はまったく儲からないのに、儲かると勘違いした人たちによって量産されるこうしたスパムブログがここ数年爆発的に増加してきてしまっているのです。
自分さえ儲かれば良いという身勝手なスパムブログ運営者達
ここ最近のスパムブログは大きく下記2つのカテゴリーに分類されます。
1.他人のブログに宣伝目的のコメントやトラックバックを残すブログ
2.他人のブログやニュースサイトから記事を無断転載するブログ
数年前までは1番の「他人のブログに宣伝目的のコメントやトラックバックを残すブログ」が巷には溢れていましたが、ここ最近は2番の無断転載ブログも急激に増加してきてしまっています。どちらも「自分さえ儲かれば、他人に迷惑をかけようが構わない」という思考の人間による身勝手な行為に他なりません。
1番の宣伝ブログのスパム行為については、ブログを運営されている方でしたら一度は被害にあわれた経験があるでしょう。トラックバックにアダルトサイトや出会い系サービス、儲かる系情報商材のブログからトラックバックやコメントが付くのが一般的なスパム行為ですが、中には「応援してます!」とか、「ランキングの応援ポチッ!」というあたかもブログ読者を思わせるような宣伝行為も広まっています。
もちろん、そうしたスパムブログ運営者はブログの中身など読んではおらず、アクセス数目当てにテンプレート化されたコメントを残しているに過ぎません(これを知らずに律儀にお礼コメントを書かれている丁寧なブログ管理人さんを見ると、彼らが宣伝だということに気付いたときの事を思い切ない気持ちになります)。
2番のブログやニュースサイトから記事を無断転載するスパムブログについては、これは例を見ていただいた方が良いでしょう。まずはGoogleブログ検索で“スパムブログは絶対ダメ!!(NGアフィリエイト)”と打って検索した結果をご覧下さい。リンク先ページの一番下に表示されるのが、当サイトのオリジナル記事です。
上に行くにつれて新しいブログ記事になるのですが、いくつか開いていただければある法則に気付いていただけると思います。ある法則、それは“アフィリエイトで稼げる系の情報商材を宣伝しているブログ記事で、オリジナル記事の文章がリンクされている”という点です。
これはブログのRSS機能を使った手法で、まったく関係ない他人のブログであっても、とある特定のキーワードが含まれた記事が掲載されたら、その記事の文章の一部を自分のブログに表示させ検索エンジンに拾われやすくさせる、という手法になります。
この手の方法を使っているのは、先の検索結果からも分かるとおりアフィリエイトで儲かる系の情報商材、通称“裏のアフィリエイト業界”の迷惑な方々によって広められた手法になります(アフィリエイトで儲かる系の情報商材がいかに役に立たず、迷惑な存在で、かつ業界内外から嫌われているかという点についてはいずれ記事にさせて頂きます)。
他人のブログ記事のRSSを利用して自分の情報商材を宣伝しようとする行為に加えて、最近ではニュースサイトの記事をそのまま自分のブログに無断転載している方々も増えてきています。例えば、Google検索で「site:blog.livedoor.jp "の気まぐれ日記" 分配信」とコピー&ペーストして検索されてみてください。
2007年8月6日現在、500件以上の検索結果が表示されるのですが、検索結果の下の方のブログをいくつかクリックしてみるととある法則に気付かれると思います。それは、“ニュースサイトの記事を無断で丸ごとブログ記事に掲載して、ある程度記事がたまったらアフィリエイト広告をベタベタ貼り付ける”という共通の法則です。
ニュース記事に賛同するわけでも反論するわけでもなく、ただ単に原文そのままを自分のブログに無断転載して記事数のアップを図るスパムブログたち。ニュースサイトでも個人サイトでも、記事の無断転載は著作権侵害にあたりますが、スパムブログ運営者達はその事を知らないのか、それとも知っているのにあえて知らないふりをしているのか・・・。残念ながらこうした他所からの記事のみでスパムブログを量産している輩が、アフィリエイト業界では急増してしまっているのです。
迷惑な宣伝コメントやトラックバックを残したり、他人の記事やニュースサイトの記事を無断転載したりと、身勝手なアフィリエイターがスパム行為を繰り返してきたことで、残念ながら現在のアフィリエイト業界はネットの世界ではマイナスなイメージを持って見られることが多くなってしまっています。「アフィリ厨(あふぃりちゅう)」という業界にとって不名誉な単語まで出てきてしまう始末です。
こうしたスパムブログの問題ある行為に、ブログ会社がアフィリエイト会社が対策を講じていないのもスパム問題をさらに悪化させてしまっています。
スパムブログを取り締まらないサービス提供企業側
大量増殖するスパムブログの主犯格は、ほかならぬスパムブログを作る個人のブログ管理人になります。しかしながらネット業界にはこうしたスパムブログの増殖に一役買ってしまっているサービス提供企業の存在もあるのです。それが、無料ブログサービス会社と、無審査アフィリエイト・サービス・プロバイダーです。
前者の無料ブログサービス会社の例を挙げると、Seesaaブログ(シーサー株式会社)、FC2ブログ(FC2,inc.)、そしてlivedoorブログ(株式会社ライブドア)がスパムブログ増加の原因になってしまっていることで特に有名です。この3社のブログサービスは無料で簡単にブログを作成することができる上、アフィリエイト広告を自由に掲載できることもあり、スパムブログ運営者達の愛用するブログサービスとなってしまっています。
上記にあげた3社のブログサービスは国内でも利用者がトップクラスのため、問題あるスパムブログの数も必然的に多くなってしまっているのはある意味当然かもしれません。しかしながら問題は、そうしたスパムブログの増加に対し、SeesaaブログもFC2ブログも、そしてlivedoorブログもほとんど対策を講じていない事です。
会社として自社のブログ数を伸ばしたいのは分かりますが、伸びたブログの数だけ問題あるスパムブログも増加し他人に迷惑をかけているということを、SeesaaブログとFC2ブログ、そしてlivedoorブログの3社はしっかりと理解し、毅然とした対応を取るべき時期に来ているのです。
もちろん、彼らだけではありません。無料で自由に使えるブログサービスを提供している企業は、スパムブログを抑制するためにも自由には必ず責任が伴うということを、ブログ利用者にしっかりと啓蒙していかなければならないのです。ブログサービス提供側の企業が毅然とした態度でスパムブログを取り締まることで、国内のスパムブログ数は減少していくことでしょう。
もう1つ、スパムブログの増加に一役買ってしまっている企業グループがあります。それが、無審査のアフィリエイト・サービス・プロバイダーです。あえて名前を挙げるならば、エーハチネット(株式会社ファンコミュニケーションズ)、楽天アフィリエイト(楽天株式会社)、インフォトップ(株式会社インフォトップ)、インフォカート(インフォカート株式会社)などがスパムブログ増加に一役買ってしまっている代表的な企業になります。
上記4社のサービスは質より量を優先してしまっているのか、登録サイトやブログの審査をほとんど行っていないのが特徴です。そのため、金儲け目的のスパムブログが多数登録されてしまっているのです。しかも問題は、そうした問題あるブログを取り締まろうとしていないことです。
登録サイト数が多ければ多いほど広告主が集まりやすいという利点はありますが、スパムブログが大量に登録しているアフィリエイト・サービス・プロバイダーという不名誉な事実は、いつか必ず彼らの事業の首を絞めてしまう事になりかねません。彼らがスパムブログに毅然とした態度で取り組むことで、スパムブログ運営者達の収益源を失わせ、その数を減らすことも可能なのです。
現在対策を講じていない無料ブログサービス会社とアフィリエイトサービス提供会社が、スパムブログに対して厳しく取り組む日がやってくる事を多くのネットユーザーが待ち望んでいるのです。その事実を彼らは認識し、スパムブログ対策により真摯な態度で取り組まねばならない時に、今のネット業界はあるのです。
儲からないのになぜか儲かると勘違いしているスパムブログ達
アフィリエイト収入を目的としたスパムブログが大量に量産され続ける昨今、もっとも重要な点がスパムブログ運営者達に理解されていない現状があります。それは、スパムブログでは稼げないという現実です。他人の二番煎じや迷惑な宣伝行為だけで人を集めて収入を得られるほど、人生甘くはありません。
スパムブログでブログを大量に量産すればどこかのブログや記事からアフィリエイト収入が上がるとスパムブログ運営者達は考えられているのでしょうが、これはまったくの勘違いです。スパムブログではアフィリエイト収入は絶対にあがらないのです。ネットの世界において、スパムブログほど人に迷惑をかるだけかけて、収入にも何にもならない時間の無駄な行為はありません。
ネットユーザーは馬鹿ではありません。宣伝文句を残すような人たちのブログから、商品やサービスを購入しようとはまず思ってくれません。また他所からの無断転載だけでできたようなブログは、開かれた直後に閉じられてしまうのがオチです。結局そうしたスパムブログを見に来るのは、スパムブログ運営者自身か、同じスパムブログ仲間だけしかいないのです。
ではなぜこうした現実に気付かず、スパムブログは日々増え続けているのでしょうか?答えは簡単であり、そしてスパムブログが抱える最大の問題点もであります。スパムブログが増え続ける理由、それは、
スパムブログ運営者は、知識と悪気が無い人たちばかりだから
という点に他なりません。
ぜひ当コラム冒頭に挙げさせて頂いたスパムブログのサンプルを再度見ていただきたいのですが、どのスパムブログも内容がまったく無く、ブログの外観もほとんど同じ日記形式で、アフィリエイト広告の貼り方も雑極まりないということが分かって頂けると思います。
これはスパムブログ運営者達のネットやブログ、アフィリエイトに関する知識の無さをはっきりと物語っています。スパムブログ運営者達は、ネット上に存在するブログテンプレートやアフィリエイト情報をそのまま鵜呑みにしてブログを作ってしまっているため、どのブログも特徴が無く、内容のまったくない宣伝ブログに成り下がってしまっています。
ある程度ブログやアフィリエイトの知識がある方は、一目見てこうしたスパムブログが集客も成果も出せないことを理解できるはずです。最低限の知識があれば、こうしたスパムブログがいかに他人に迷惑をかけ、人を不快な気持ちにさせているか言われなくても気付くはずです。
残念ながらスパムブログ運営者達は、彼らの行為が間違っているという知識すら持ち合わせていないのです。そう、間違っているという事すら知らない、つまり悪気無くスパム行為を繰り返している人々がネット社会では近年急増してしまっているのです。
家族や友人、同僚などに間違いをしてきしてくれる人が1人でもいれば、スパムブログ運営者達は自分たちのブログがいかに他人に迷惑をかけ、時間を浪費し、ネット社会から嫌われていて、かつ稼げない行為であるか理解できるはずです。そうした環境がまわりに無いことも、スパムブログ運営者達の増加の原因になってしまっているのです。
もしこのコラムを読まれている方の近くにスパムブログを運営している人がいれば、ぜひその人にスパムブログがいかに無意味かつ無価値な行為かを教えてあげて下さい。そしてもしスパムブログを推奨しているような人をご存知の方は、ぜひ当サイト編集部までご連絡いただければ幸いです。スパムブログの元凶となっている迷惑な人たちの存在を、当サイトを通じユーザーや企業への注意喚起ができればと思います。
まとめ:スパムブログは絶対ダメ!!
スパムブログは自分の利益だけを考えた者によって作成される、内容にオリジナル要素がまったく無い一般ユーザーに迷惑をかけるだけのブログです。そしてまったく利益に繋がらない行為でもあります。儲からないのに儲かると勘違いしたネット初心者によって量産されるスパムブログ。アフィリエイト業界の健全な発展のためには、こうしたスパムブログの抑制が急務になっています。
スパムブログ運営者の多くは、自分達のブログがネットにおけるスパム行為だと気付いていません。そして残念ながら、まわりにスパムブログの問題点や間違いを指摘してくれる人もいないのです。彼らスパムブログ運営者の数を減らしていくためにも、アフィリエイト業界に関わる者たちは協力し正しい教育を行っていく必要があるのです。
スパムブログ運営者は、アフィリエイト業界はもちろんネット社会、そして現実世界でも嫌われています。オンラインオフライン問わず、面白いキャンペーンや楽しいコンテスト、勉強になるイベントが近年多数開催されていますが、スパムブログ運営者はこうした企画から対象外とされているのも、嫌われているからに他なりません。
また、無料のブログサービス提供会社やアフィリイト・サービス提供会社は、自社が抱えるユーザーの中に多くのスパムブログ運営者が紛れ込んでいるという事実をしっかりと認識し、スパムブログ減少のためのアクションを今まで以上にとって行かなければなりません。まさに今このときこそ、スパムブログの温床サービスという不名誉なレッテルをはがさなければならない時なのです。
スパムブログは百害あって一利もない行為です。スパムブログを運営していて失うものは数多くありますが、得るものは何一つありません。ネット社会のガン、それがスパムブログなのです。「スパム行為だとは知らなかった」では済まされない時代なのです。甘い言葉に惑わされ、スパム行為に手を染められる方が一人でも少なくなることを祈っています。
そして最後に、もしこのコラムを読まれている方でスパムブログを運営されている方や、スパムブログを推奨されている方がおられたら、1つ大事な事を伝えます。
あなたは間違っている。
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ブログ記事、正しい「引用」と「トラックバック」 from アフィリエイト インテリジェンス at 2007年08月06日 16:29
最近になってまたトラックバックスパムが多くなったりしてませんか?幸いにも私のブロ... [詳しくはこちら]
情報商材を買っても、稼げません。 from オレンジスカイのゆったりアフィリ★ at 2007年08月06日 20:20
魅力的な言葉につられる情報商材。しかしこれを買おうなんて、現実から逃げて、なんとかギャンブルで一発逆転を狙っているのと同じです。これはアングラ、裏の世界の... [詳しくはこちら]
アフィリエイトの惨状 - 旬・携帯アフィリエイトでノウハウを書かなくなった理由 from 旬・携帯アフィリエイト at 2007年08月26日 14:42
もう既に旬・携帯アフィリエイトに来ている方(またはRSS登録をしていただいている方)はお気づきだと思いますが、最近はここでノウハウを殆ど書いていません。 ... [詳しくはこちら]
スパムが好むコトバたち from カナタミコ・ドットコム at 2007年09月02日 18:52
ブログはテキストの表現媒体…ということでブログに使う単語はかなり気を遣って選んで [詳しくはこちら]
コメント
こんなことがあるから、アフィリエイトはダメだ!
と言われてしまうんでしょうね。
多分、エーハチからマーチャントに対して、
「確定しないで下さい」だけで
しっかりとした対応は取ってないでしょう・・・
上場している企業なんですから、ちゃんとした
大人の対応に今後期待したいと思います。
投稿者: えーはち at 2007年08月07日 20:10
うちのブログもRSSで転載されました。
既にご存知かもしれませんが、どうやらあの手のサイトは
強制的に儲かる手段を使っているらしいですね。
そこまで来ると完全に違法だから、
早くすたれることを祈ります。
投稿者: ひこ at 2007年08月25日 23:30
楽天やAmazonの宣伝は楽天やAmazonが特定できるわけだから、どんどん削除させてます(w
投稿者: スパムブログ狩人 at 2009年10月14日 10:55