2008年1月31日(木)、矢野経済研究所により「アフィリエイトサービス市場動向に関する調査結果 2008年版」(調査PDFはコチラ)が発表されました。調査結果サマリーによると、アフィリエイトサービス市場は引き続き拡大を続けており、2007年度の市場規模は690億円を超える見込みとのことです。
アフィリエイト史上は今後も拡大が続き、2010年度には1,300億円を超える市場に成長すると予測されています。市場拡大の大きな要因の1つとして、モバイルアフィリエイト市場の拡大が挙げられています。2007年度のモバイルアフィリエイト史上は200億円を超える見込みと発表されています。
さらに、インターネットユーザー9,801人に対するサイト開設の有無と広告掲載の有無に関するアンケートにおいて、ネットユーザーの38.7%がサイト開設し、うち約半分が広告掲載しているという調査結果が発表されています。実にウェブサイト・ブログ開設者の半数近くが広告を貼っているという結果となっています。
「アフィリエイトサービス市場動向に関する調査結果 2008年版」の調査結果サマリーがPDFファイルにて配布されています。また、詳しい調査結果がまとめられた「2008年版 アフィリエイトサービス市場白書」が矢野経済研究所のホームページにて販売されています(税込126,000円)。
アフィリエイトSOGO.COM編集部コメント
矢野経済研究所と言えば市場調査をベースにしたコンサルティングサービス会社として有名であると同時に、アフィリエイト関連の市場調査内容についても高い評価を得ている企業です。2006年度のアフィリエイトサービス市場動向に関する調査結果はまだ記憶に新しいところです。
2年ぶりに発表された今回の「アフィリエイトサービス市場動向に関する調査結果 2008年版」(調査PDFはコチラ)、調査対象も拡大しより密度の濃い調査内容に仕上がっています。特に注目はモバイル・アフィリエイト市場の伸びです。2006年の調査では、2007年度のモバイルアフィリエイト市場規模は約175億円になるとの予想結果が出ていました。それが今回の2008年度版では、229億円の見込みと、実に予測差54億円もの増加を見せていることになります。
その代わり、2006年度のPCアフィリエイト市場規模予測が585億円だったのに対し、2008年度版の見込みデータでは469億円と予測値より116億円下がっているのも注目です。これに伴い、2006年度調査ではアフィリエイト市場規模が1,000億円を突破するのは2008年度と予測されていましたが、最新2008年度の調査では1年遅れて2009年度に1,000億円突破と予想されています。
PCアフィリエイト市場規模が2006年度の予測よりも下回っているのは、金融系ECサイトのアフィリエイト撤退や縮小が最も大きな要因と言えるでしょう。金融系ECサイトからの報酬増加が期待できない分、物販系ECサイトやモバイルECサイト経由での成果をいかに獲得していくかが、今後のアフィリエイトサイト運営者やASPの至上課題にもなってくると思われます。