アフィリエイト・プログラムに参加して間もないアフィリエイターがよくしてしまう間違い、それが報酬額のみで提携する広告主を選んでしまうことです。1アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下A.S.P.)につき数百社以上の広告主が参加していると、どこと提携していいか選ぶのは一苦労です。そのため、報酬額のみを参考にしてしまう気持ちは分からないではありません。しかし、報酬額のみで提携する広告主を選んでいては、アフィリエイト・プログラムを活用して成長する事は不可能です。
報酬額が高いと言う事は、捉え方によってはそこまで高い報酬額に設定しないとアフィリエイトサイトが満足できないような商品、サービスを扱っている広告主と言う事もできます。分かりやすく言うと売れない広告主です。もちろん、高めの報酬額を設定している全ての広告主が売れないわけではありませんが、あまりに高い報酬を設定できる広告主は経験あるアフィリエイターからすれば逆に不信感を持ってしまってもおかしくはないのです。
「報酬が高い=それだけ稼げる」のではありません。報酬を得るためにはユーザーのアクションを喚起させてあげねばならず、そのアクションが起こるかどうかはアフィリエイトサイトと広告主側の両方によって左右されるのです。どんなにユーザーを誘導できたとしても、広告主側が魅力のない商品やサービスを提供していては成果には繋がらず、結局報酬は得られずに終わると言う可能性もあるのです。
では、どういった広告主と提携すれば良いのか?それは、他の多くのアフィリエイト情報書籍やサイトでも書かれていますが、「コンテンツとマッチする広告主」との提携です。コンテンツとマッチするというのは、「その広告リンクが貼ってあっても不自然ではない」ということです。違う見方をすると、「たとえその広告主がアフィリエイトをやっていなかったとしても、サイトに掲載するであろうリンク」がコンテンツにマッチする広告主と言えます。
例えば当サイト「アフィリエイトSOGO.COM」では、各ASPの紹介やニュースページにはその提携したASPのアフィリエイト広告が掲載されていますが、逆にもしそれらASPがアフィリエイト広告を提供していなくても当サイトではリンクを貼っていたでしょう。なぜなら各ASPを紹介するというコンテンツが当サイトには存在するからであり、それらASPへのリンクが貼ってあっても不自然ではないと考えられるからです。
コンテンツとマッチすると言っても、2通りの方法が存在します。1つ目は、既にあるコンテンツとマッチする広告主と提携し、アフィリエイト広告を掲載する方法。2つ目は、掲載したい広告主用のコンテンツを作ってしまう方法です。先にも書きましたが、報酬に繋がるかどうかはいかにユーザーのアクションを喚起できるかにかかってきますので、ユーザーにとってコンテンツと掲載されている広告に違和感があってしまってはマイナス要素にしかならないのです。そのために既存コンテンツを活用するか、もしくは新しいコンテンツを作成するかといったアクションが必要になってくるのです。
広告主と提携する時は、あえて報酬額を見ずに選んでみるのも手です。広告原稿、成果の確定条件、広告主のサイト、商品やサービスの魅力、再訪問期間などなど、参考にできる情報は報酬額以外にも多種多様存在します。そうした情報を活用し、自身のサイトコンテンツにマッチすると思われる広告主と提携してみましょう。掲載する広告リンクに違和感はないだろうか?その点を常に念頭に置いて広告主と提携し、アフィリエイト広告を掲載していけば、成果率(コンバージョンレート)も改善してくることでしょう。間違っても、報酬額という数字だけで広告主を選んでしまってはいけません。
【VOL.06】 -基本- 参加前にサイトは完成させる |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月