アフィリエイターとしてのレベルアップを目差すならば、「広告データの詳細分析」をしっかりと行えるようにならなければなりません。広告データ、別の単語ではアフィリエイト・レポートやアフィリエイト統計データとも言いますが、要はアフィリエイト・プログラム経由でどれくらいの集客や成果があったかを示してくれるデータの事です。
アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下A.S.P.)を利用されているのならA.S.P.の管理画面で広告データは取得できますし、独自アフィリエイトを展開しているECサイトに参加している場合でも、最低限のレポート機能は必ず付いています。少なくとも、何がいくら売れて、その報酬がいくらだったかくらいは分かる事でしょう。
この広告データなのですが、アフィリエイターの多くはほとんど活用できていないのが現状です。データというのは多くの大切な事柄をアフィリエイターに教えてくれます。にも関わらず、たくさんのアフィリエイターは、数字のチェックくらいにしか使っていません。昨日はいくら売上があった、クリック数がこれくらいだった、獲得したコミッションはこうなった、等など。データの確認は当然必要な行為ですが、簡単な確認だけで済ましてしまうのはあまりにもったいないのです。
優れたアフィリエイターを目差すならば、現れたアフィリエイト広告データの詳細を分析し、今後のアクションにつなげていかなければなりません。例えば、とあるアフィリエイト広告Aからのクリックや売上、そしてCVR(成約率)がここ数日で急上昇していたと仮定します。調べてみると、メディアに特定の商品が取り上げられ、そのため検索エンジン経由でとあるキーワードの検索が急上昇していることがわかりました。ここで、「アクセス増えてる、ラッキー!」で終わるのか、それとも新しくその商品にフォーカスした特集コーナーを用意するかでは、将来的な成果も大きく変わってきます。
他にもアフィリエイト・プログラム経由の広告データは、特定の商品を扱っているECサイトのうちどこが一番成果に繋がりやすいかといった情報や、どのイメージの広告バナーが一番クリック率が良いのか、そして1クリックあたりの成果が一番見込める商品はどれかなど、アフィリエイト・コンテンツ作成のヒントになる多種多様な情報を教えてくれます。先ほどの例と同じく、広告データを見て「やった、商品が売れてるぞ!」で終わらせるのか、それともなぜその商品が売れているのかデータを分析し、次のアクションに繋げるのか、この決断がアフィリエイターの成長を大きく左右するのです。
アフィリエイターとして成長するためには、アフィリエイト・プログラム経由の広告データをチェックするだけで終わらせてしまってはいけません。広告データを重要なツールとして位置づけ、詳細を分析し今後のアクションに役立てられるかどうかが、アフィリエイターとしてレベルアップできるかどうかの鍵となるのです。アフィリエイターとして上を目差すのであれば、広告データを駆使し、将来より改善されたデータにできるよう努力し続けなければならないのです。
【VOL.41】 -レベルUP- ECサイトとのミーティング |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月