アフィリエイト提携を結ぶ時に、広告主のコミッションは確認してもその他の規約や注意書きまで確認されている方はそれほど多くないのが現実です。特に、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下A.S.P.)経由で、さらに一括提携機能を使い複数の広告主と一斉に提携されている方にとっては、企業名は覚えていてもその企業がどのようなアフィリエイト展開を行っているかは分からずじまいというケースもあります。
広告主のアフィリエイト・ルール、すなわち各広告主が独自に定めているルールを読まずにアフィリエイト提携を行い広告を掲載することで、思いもかけない問題が生まれてくる可能性もあります。その最たるものが、ルール違反により支払い拒否、提携解除されてしまうケースでしょう。
最近特に多いのが、広告主のアフィリエイト・ルールにはAdWordsやOvertureなどの検索エンジンサービスに商標登録ワードやECサイト名などで広告露出を行ってはならないとあるのに、それを知らずに広告を出してしまって支払い拒否となる場合です。
他にも特定商品はコミッション加算の対象外とアフィリエイト・ルールには記載してあるのに、それを知らずに紹介して結局報酬は1円ももらえないケースや、サイトタイトルとして使ってはならないNGワードを知らずに使ってしまったことで即提携解除となるケースなど、アフィリエイト・ルールを読んでいなかったために後になって問題となるケースが多々存在します。
アフィリエイト・プログラムは、アフィリエイターにとっては他のインターネット広告と違い比較的自由に広告掲載手法が選べるスタイルとなっています。ただ、自由には常に責任が必要とされることを忘れ、自由を勘違いして勝手な行動を起こしてしまうケースがアフィリエイト業界では後を経ちません。
自分ではルール違反をしているつもりはなくとも、広告主側から見てルール違反であれば、それは言い訳の余地無くルール違反となってしまうのです。だからこそ、アフィリエイターは常に提携先のアフィリエイト・ルールを確認しなければならないのです。やるなと言われている事をやってしまい、それで今までの報酬が無効になってしまうのはあまりに勿体ない話です。
もちろん、中にはほとんどルール的な情報が提供されていない広告主もあります。そうした広告主と提携する時は、さらに気をつけなければなりません。なぜなら将来突然アフィリエイト・ルールが出来る可能性があるからです。基本的には、他のジャンルの似た広告主と同じルールだと考えてよいと思いますが、提携メールなどに書いてあったり、広告主サイトにアフィリエイト・ルールが掲載されていたりする場合もありますので注意は必要です(分かりにくい所でルール告知する広告主側も問題ですが)。
売上が高い良質の広告主と提携されている方は、特に注意してその広告主がアフィリエイト・ルールを定めていないか確認しましょう。どの商品が売れるのかを知るのはもちろん大事ですが、反対に何をやってはならないかをちゃんと理解しておく事も、優良アフィリエイターとして成長していくための大事な点なのです。
【VOL.08】 -基本- 勉強することの大切さ |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月