アフィリエイトサイト側から見たアフィリエイト提携と言っても、様々な種類があります。今回は、その中でも「大手企業との提携」をテーマにコラムを書かせていただきます。「大手企業」と一言で言ってもその対象は人によって様々だと思いますが、基本的にここでは上場をしている企業でブランド名やサイト名を一度は聞いた事がある企業として説明させていただきます。
アフィリエイトサイト側として広告主と提携を結ぶ時、そして結んだ後もっとも苦労するのが大手企業と呼ばれる広告主でしょう。まず、大手企業との提携にこぎつけるのが至難の業となります。もちろん全ての大手企業が厳しい審査を設けているわけではありませんが、やはりブランドイメージの高い企業は提携審査に厳しいところが多いです。
“基本”テーマのコラムにも書かせて頂きましたが、サイトが完成していないのに提携申請を挙げてしまうと一番拒否される確率が高いのが大手企業と言えます。また、完成していてもサイトのアクセス数やコンテンツがある程度ないと、審査で見てもらうことすらできない可能性もあります。もし提携OKとなっても、大手企業用に独自の広告原稿を用意したり、過剰な宣伝文を掲載したりすると、今度はブランドイメージを傷つけるといったような理由で注意を受ける事もあるでしょう。
提携に最も苦労が必要で、提携してからも何かと気をつけなければいけない大手企業との提携。しかしそれでも、アフィリエイトサイト側にとっては大手企業との提携は大きな魅力があります。それは何故か?一言で言ってしまえば、「ブランド力」です。ブランド力のある企業の商品は、ブランド力の無い企業の商品よりも間違いなく売りやすいのです。
また、ブランドイメージの高い企業は、広告原稿を掲載するだけでアフィリエイトサイトの質を高めてくれるという効果があります。名前を聞いた事もない会社のロゴが浮かんでいるバナーよりも、テレビや新聞でよく目にする企業のロゴが浮かんでいるバナーの方が、説得力は間違いなく高いのです。
ただし、大手企業の全てが売りやすく、またブランドイメージを高めてくれるかと言ったら残念ながらそうではありません。社内の都合でアフィリエイトに注力しておらず、広告原稿の種類やコミッションがあまり魅力的でないケースも存在します。また、ルールだけ厳しく設定されており、アフィリエイターとして自由に行動することで伸ばせる可能性を否定してしまっているケースもあります。
大手企業との提携は、良くも悪くも「目立つ」と言っても過言ではないと思います。また、数字上に現れない部分でのメリット・デメリットというのが多数存在するのも確かです。大手企業といかにして提携するか、そして提携後はどのように成果を上げ、そしてどうやってその次のステップにつなげるか。アフィリエイターとして、大手企業との提携は分析力と判断力がもっとも要求されるアクションの1つとなることでしょう。
【VOL.12】 -提携- 中小企業との提携 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月