アフィリエイトサイト側として提携する企業の中には、規模や商材、仕組みなど多種多様なECサイトが存在します。その中でも、今回はポイント系サイトと一般に言われる広告主との提携についてお話させて頂きます。企業カテゴリーで言えば大手企業や中小企業に属するポイント系サイトをあえて単独で取り上げるのは、ポイント系サイトが他広告主とは大きく異なった体制となっているからです。
ポイント系サイトのここでの定義は、「会員組織を持ち、広告受信や商品購入といった行動を会員が起こすたびに、賞品と交換可能なポイントが貯まるサービス」としています。アフィリエイトサイトから見た場合、アフィリエイト・プログラムを提供しているポイント系サイトには大きく分けて2つのタイプが存在します。
1つめのタイプは、会員登録(ほとんどの場合無料)を1件獲得する毎に数百円の報酬が加算される「定額コミッション制」をとっているポイント系サイトです。この体制をとっているポイント系サイトでは、会員獲得数が増えれば増えるほど、報酬もそれに比例して増える形となっています。ポイント制度というユーザーにとってのメリットがある分、他の会員募集プログラムよりコミッション獲得しやすい広告主と言えるでしょう。ただし、一度ポイント系サイトに登録したユーザーからは、通常それ以降は何のアフィリエイト報酬も入ってこないので1回限りのアフィリエイト・プログラムとも言えます。
2つめのタイプは、ポイントサイト上での購買や資料請求といったアクションが起こる毎に何パーセントかの報酬が加算される「定率コミッション制」をとっているポイント系サイトです。新しく会員登録するユーザーであろうと、もしくは既にそのポイントサイトの会員ユーザーであろうと、アクションさえ喚起できれば報酬対象となります。コミッション獲得の対象者は広がりますが、逆に気をつけなければいけないのはコミッション還元の対象となっていない商品やサービスも存在する点です。例えばもしそのポイント系サイトが、他の広告主のアフィリエイト広告商品を掲載していた場合、そのアフィリエイト広告経由で上がった売上分はアフィリエイターへの還元対象外となる場合がほとんどです(アフィリエイトのアフィリエイトになるため)。
ポイント系サイトはその紹介のしやすさから特にアフィリエイター初心者に人気がありますが、アフィリエイターとしてそのポイント系サイトの報酬設定がどのようになっているか。その点はしっかりと調べておく必要があります。できれば、実際にポイント系サービスに入会してみて、サービス部分も見ておくのも大切です。特に何らかのアクションが起こることで報酬が発生する定率コミッション制のポイント系サイトの場合、サービスやサイト構成自体に問題があればいくらアフィリエイト経由でユーザーを送ったとしても、実際に報酬に結びつく確率はとても低くなってしまいます。
ユーザーにとってポイントバック制度というメリットがあることで、アフィリエイト紹介も行いやすいポイント形サイト。ですが、ポイント系サイトの事を何もしらずにただ宣伝するだけでは、アフィリエイト報酬に繋がらないケースも多々起こります。アフィリエイターの立場でポイント系サイトと提携するのなら、ポイント制度やサイト構成、そしてアフィリエイト報酬体制をしっかりと確認してから提携しましょう。
【VOL.14】 -提携- 広告主アフィリエイターとの提携 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月