アフィリエイターとして注意しなければならない事の1つに、「ECサイトが設定している初期コミッションに惑わされない」という点があります。初期コミッション、つまりECサイトのアフィリエイト・プログラムがスタートされた時に設定されているコミッション額の事です。アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下A.S.P.)によっては商品ごとにコミッションが設定されているものやデフォルトでスライド制コミッションが設定されている所もありますが、ここではECサイト自体がプログラムとして設定している固定コミッションを表します。
さて、「ECサイトが設定している初期コミッションに惑わされない」と書きましたが、具体的にどういう点に注意すれば良いか2段階に分けて説明まします。まず最初の段階で注意しなければならない点、それは「初期コミッションは高確率で変更される事を理解する」という事です。アフィリエイト・プログラムをスタートさせるECサイトは、初期段階に多数のアフィリエイト・サイトを獲得するためにあえて期間限定の高コミッションを設定する所が多数あります。
ECサイトやA.S.P.によってはそれらコミッション条件が変更された時に通知が来ないところもありますので、開始直後に提携して気がつけばコミッションが半分以下に下げられていた、なんて笑えない事態にも陥りかねません。だからこそ、アフィリエイト・サイト運営者は、初期コミッションを他の同種他社が設定しているコミッション額と比較して、果たしてそのコミッションが将来的にも続くものかどうか、ある程度の予測を立てておかなければならないのです。
また、逆のケースで低すぎるコミッションを設定したがために、後日急に高いコミッションに変更するECサイトも存在します。クリック1円で成果報酬の無いアフィリエイト広告を掲載していたら、ある日突然そのECサイトからの報酬が急上昇し、何事かと思って確認したら成果報酬が1件数千円付いていた、なんて話もあるくらいです。初期段階で低いコミッションが、必ずしも将来的に低いままとは限らない事を知っておかなければなりません。
高くなる時も、低くなる時も、あるいは変更されずにそのままの時もある初期設定コミッション。その点を踏まえてアフィリエイターの第2段階として気をつけなければならない点、それは「ECサイトが設定しているコミッションに惑わされない」ということです。コミッションが変更されるのは当然の事と理解しておけば、ちょっとやそっとの事では動じなくなります。そして、コンテンツにマッチした成果の上がりやすい広告を見極める力にもなります。コミッションが高いから掲載、低いから非掲載と短絡的に考えてしまうのではなく、全体的に見た場合に成果につながるかどうかを考えましょう。
アフィリエイターにとって養うべき眼力、それは「1件あたりいくら」という狭い視点ではなく、「全体としていくらになる」という広い視点で成果を捉えることです。それができれば、コミッションの部分での第3段階へと進む事ができるでしょう。この第3段階に到達できるかどうかで、アフィリエイターとしての将来性も大きく左右されます。コミッション面での第3段階とは何か、ぜひ考えてみて下さい。
【VOL.21】 -注意- サブアフィリエイトでの広告掲載 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月