アフィリエイターとして注意しなければならないケースの1つに、「自由リンク素材の使用」があります。分かりやすく書くと、広告主が提供している“自由に改変、作成が可能なリンク素材”をアフィリエイト・サイト側として使う行為です。自由リンク素材は、その名が示す通りアフィリエイト・サイト側が“自由”に作成し、変更する事ができるアフィリエイト素材ですが、使い方を誤ると思わぬ落とし穴にはまる事となってしまいます。
アフィリエイト・サイト側が自由に作成できる広告素材には、大きく分けて2つのタイプがあります。1つ目は「自由テキストリンク」。その名が示すとおり、テキスト原稿をアフィリエイト・サイト側が自由に作成し、掲載する事のできるアフィリエイト素材です。2つ目は「自由商品リンク」。広告主のサイトに掲載されている商品の中から、アフィリエイト・サイト側が自由にリンク先ページを選び、商品画像を掲載できる広告素材です(画像は使えない場合もあり)。
こうした「自由リンク素材」の提供を行っているECサイトと提携すると、サイトコンテンツの作成の幅が大幅に広がります。自由なテキスト、自由な商品リンクを使えるという事は、それこそページ内の全ての文章をアフィリエイト・リンクにすることも出来るのですし、商品画像をはじめとした多種多様なイメージをページ内に盛り込むことも可能です。
しかし、これら「自由リンク素材」の使用を誤ってしまうと、ECサイトとの関係が悪化したり、ユーザーからのクレームに繋がったり、悪ければ提携解除や法的措置にも繋がりかねません。悪用例としては、自由テキストリンクを使って商品とは全く関係ない嘘偽りだらけの文章からリンクさせたり、有名人が写っている商品画像を勝手にリンク素材として使用してしまうケース等が挙げられます。
現在のアフィリエイト業界では、自由リンクを提供しているECサイトはあってもその使用に関する明確なルール決めを行っている所はほとんどありません。だからこそ、テキストであれ商品リンクであれ、アフィリエイト・サイト側が自由にリンク素材を改変・作成できる場合には、使用に関して細心の注意を払う必要があるのです。
自由リンク素材は、その名前の通りアフィリエイトサイトが自由に使えるリンク素材です。自由には常に責任が伴うと言う事を理解せず、クリック数や成果数を挙げる事だけを目的として広告素材を作ってしまうと、後々必ず問題が起こってきます。アフィリエイターとしてECサイト、そしてユーザーとの良好な関係を作り上げるためには、「責任ある自由リンクの使用」を常に心がけねばならないのです。
【VOL.20】 -注意- ECサイトの初期コミッション |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月