アフィリエイターとしてぜひ行いたいアクションであり、そしてまた注意しなければならない事の1つに、「ECサイトへの提案」があります。読んで字のごとく、ECサイトに向けてアフィリエイターとしての意見や希望、感想をアフィリエイト提携しているECサイトへと伝えることです。アフィリエイターからの声を聞く機会が少ないECサイトにとって、アフィリエイターからの提案は大変貴重な意見となります。
さて、それではなぜECサイトへの提案に注意をしなければならないのでしょうか?意見や感想を伝える事が良しとされるのなら、わざわざ注意するようなことは別に無いのではと、そう思われる方もいると思います。ECサイトへ提案することは推奨されるべき行動ですし、それ自体には問題はありません。しかし、その方法と内容の2点には、アフィリエイターとして注意を払わねばならないケースが存在するのです。
まず、ECサイトへ提案する時の方法。ご存じないアフィリエイターの方も多いのですが、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下A.S.P.)によってはECサイトとアフィリエイター間の直接のコミュニケーションを禁じている所が多数あります。逆に国内アフィリエイト業界では、ECサイトとアフィリエイターがA.S.P.抜きで直接コンタクトできる所の方が少なくなっています。そうした状況下で、A.S.P.を通さず直接ECサイトと連絡を取り合ってしまうと、アフィリエイター側、もしくはECサイト側が注意を受けることもあるのです。
また、ECサイトへ提案したいからと言って、サポート窓口へアフィリエイトに関連した内容を送られる方もいますが、これはオススメできません。なぜならECサイトの多くはサポート窓口とアフィリエイト窓口を別にしており、中にはサポート担当者はアフィリエイトなんてまったく知らないというケースも存在するからです。認知度が決して全国レベルとは呼べないアフィリエイト・プログラムだから当然なのかもしれませんが、アフィリエイトを提供しているECサイト内にも、アフィリエイトのことをしらない人が多々存在すると言う事を常に念頭においておく必要があります。
次にECサイトへの提案内容ですが、これにははっきり言って2つの種類があります。理解できる提案と、理解できない提案です。アフィリエイターがECサイトへ提案する時に陥りがちなミスは、なぜその提案をするかと言う根拠を示さないというものです。例えば、単純に「コミッションを上げて下さい!」という提案をしたとしましょう。これだけでは、ECサイトは中々動いてはくれません。なぜなら、この提案はどちらかと言うと1アフィリエイターの希望であり、コミッションを挙げる事でのメリットが感じられないからです。
アフィリエイターが提案する時には、その提案をする理由となった情報を必ず明記すべきなのです。例えば、先のコミッション・アップの例でも、同業他者のコミッションを提示してあげたり、コミッションアップによって起こすアクションについて提案してあげれば、参考意見として聞いてもらえるでしょう。提案さえ聞いてもらえれば、その内容が通る可能性も十分あります。
より高いレベルのアフィリエイターになりたいのであれば、ECサイトへ提案しWIN-WINの関係を構築するという気持ちを常に持ち続ける事が必要です。そしてECサイトへの提案時には、提案の方法と内容に気をつけ、しっかりとした参考意見として取り入れてもらえる提案を心がけましょう。
【VOL.23】 -注意- 収入への過度な期待 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月