アフィリエイターとして気をつけなければならない点の1つに、「アフィリエイト収入に過度な期待をしてしまう事」が挙げられます。とくに初めてアフィリエイト・プログラムに参加される方の多くは、アフィリエイト収入が直ぐに上がるものだと思い込んでいる方が大変多くなっています。また、その収入額も月に数万円~数十万円は稼げると考えられている方が少なくありません。
アフィリエイト・プログラムという言葉が一般化してきて、月に30万円以上を稼ぎだすスーパーアフィリエイターの存在が表に出始めてくると、ついつい誰もがそれくらいアフィリエイトで稼げるものだと思い込んでしまいがちです。しかし、アフィリエイト業界の現実はそう甘くはありません。月1万円以上を稼げるのは、10人のアフィリエイター内で1人いれば良いほうです。
アフィリエイターが陥りやすい間違いの1つは、アフィリエイト・プログラムは簡単に始められて直ぐに儲けることのできる夢のような方法だと勘違いすることです。アフィリエイト・プログラムとは「成長」が必要なウェブマーケティング手法であり、開始直後から爆発的な収入を期待できるものではないことに、アフィリエイターは気づかねばなりません。
アフィリエイト・プログラムに関して、よく聞く言葉に「2:8の法則」があります。アフィリエイト売上の8割を、2割のアフィリエイト・サイトが生み出しているというものです。しかし、現実はこれよりもさらに厳しく、「2:8の2:8の法則」と呼ばれる事があります。アフィリエイトの8割は収入がまったく無く、アフィリエイト収入を継続的に獲得しているのは2割。その中でも、売上の8割に貢献しているのは2割に過ぎない。つまり、100のアフィリエイト・サイトがあれば、毎月継続的にコミッションを獲得しているのは20サイトしかなく、その中の2割、つまり4サイトがコミッションの大部分を占めているというものです。
また、アフィリエイトのもう1つの法則に、「3・6・12の法則」というものがあります。これはどういうことかと言うと、まずアフィリエイトを始めてから最初の3ヶ月は売上が上がらないのは当然と認識する必要があり、半年(6ヶ月)までに売上が1件も無ければ逆にアフィリエイト・サイトとしての魅力が無い事を自覚しなければならず、1年(12ヶ月)経ってやっとそのアフィリエイト・サイトが将来続けていく価値があるかどうかの判断が可能になる、というものです。
アフィリエイト収入を上げられるのは一部の人間だけであり、その収入にたどり着くまでに長い年月が必要とされるのです。始めて直ぐに稼げるサイトもあるにはありますが、これはコンテンツや宣伝方法、ネットワークが抜きん出て優れているわけであり、一般のアフィリエイト・サイトではまず成しえない事です。アフィリエイターとしてアフィリエイト収入を継続的に、ある程度の金額を手にしたいのであれば、収入への過度な期待は捨て、まずはしっかりとした土台を築き上げる事に全力を注ぎましょう。
【VOL.24】 -リスク- アフィリエイト・プログラムのリスク |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月