アフィリエイターが抱えるアフィリエイト・プログラムのリスクの1つ、それが「ECマーチャントとの提携解除」です。アフィリエイト・プログラムを通して提携しているECマーチャントと、未来永久に提携関係にあると考えられる方が多いのですが、その提携関係はECサイト側の都合や理由によっていつでも解除される可能性があることをアフィリエイター側はしっかりと理解しておかねばなりません。
アフィリエイト・プログラムを積極的に活用しているECマーチャントだから提携解除される事は無いだろうと思われる方もいるかと思いますが、アフィリエイトを積極活用しているECマーチャントだからこそ頻繁に提携解除を行っている場合もあるのです。それはどういう場合か?ずばり、ECマーチャント側にとってメリットよりもデメリットの方が大きいアフィリエイト・サイトと提携している場合です。
デメリットが多いアフィリエイト・サイトにも色々なタイプがありますが、分かりやすい例で言うとサイト・コンテンツがそもそも許可されていないアフィリエイト・サイトが挙げられます。例えば、アダルトだったり、不法なビジネス紹介だったり、差別表現を多用しているサイトだったり、アフィリエイト広告を掲載させる事でECマーチャントのブランドイメージが下がるようなサイトです。こうしたサイトはいかに売上を上げていようと、一番の基本であるコンテンツ内容がNGなので、発覚すれば提携解除になる可能性は十二分にあります。
また、これはあまり信じたくないことかもしれませんが、ECマーチャント側の一方的な都合でいきなり提携解除されることもあります。例えば、あまりに売れていてコミッションを支払いたくない時や、ライバル社との製品比較をされていてそれが気に食わない場合など、正直「それはないだろう」と思えるような場合でも提携解除されてしまうケースが数こそ少ないながらも存在します。
こうしたECマーチャント側からの提携解除勧告を受けたときに、アフィリエイト・サイトはどのような手段を取れるのでしょうか。泣き寝入りする、というのも手ではありますが、それでは事態の解決にはなりません。提携解除の勧告を受けた場合は、なぜ自分のサイトが対象になっているのかを理解し、改善できるのなら行動を、ECマーチャント側の勝手な都合ならば提案を行うことで回避できる可能性はあります。
アフィリエイト・プログラムを利用していく上で、永久なパートナーシップというのはまず存在しません。いついかなる時も、ECマーチャントとの提携関係が崩れる事を理解しながら、その事態を避けるために常に注意し、実際に解除されそうになったら冷静に対処してみせるという日ごろからの心構えが必要になるのです。アフィリエイターとして、リスクを理解し、先を読んで行動する事がとても大切だということをしっかりと理解しましょう。
【VOL.26】 -リスク- 著作権&肖像権の侵害 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月