アフィリエイターが抱えるアフィリエイト・プログラムのリスクの1つに、「コピーアフィリエイトの出現」が挙げられます。これはどういうことかと言うと、自分が運営するアフィリエイト・サイトのコンテンツと酷似、もしくは全く同じアフィリエイト・サイトが登場する事です。分かりやすく言えば、言葉はきついかもしれませんが「パクリサイト」です。
コンテストで賞を取ったり、成功しているサイトとしてメディアに取り上げられたり、検索エンジンで目立った位置に存在するアフィリエイト・サイトは、常にコピーサイト出現のリスクにさらされていると言っても過言ではありません。アフィリエイターの全員が、ゼロからホームページを作り出しているわけではありません。多くはお手本となるサイトを見て勉強しながら、彼らなりのアフィリエイト・サイトを作り上げていくのです。しかしその過程を無視し、既存のサイトコンテンツを丸々、もしくは大部分コピーするアフィリエイターも残念ながら存在します。
こうしたコピーサイトの何が問題なのでしょうか。まず第1に、コピーサイトにアフィリエイト報酬の一部を持っていかれる恐れがあります。時間をかけて作ったコンテンツからやっと出始めた収益が、単純なコピー作業で作られたアフィリエイトサイトに丸々持っていかれる危険性もあるのです。
また、もっと悪いケースになると最近の検索エンジンは全く同じコンテンツを持つ2つのサイトが存在する場合、どちらか1つしか表示しない機能を搭載しているものもありますので、下手をすればオリジナルのサイトの方が検索エンジンから削除されてしまう危険性すらあるのです。
コピーサイトには多くのサイト運営者が嫌悪感を持っています。うちのコンテンツを無断で全てコピーして下さい、などという管理人はほとんどいません。しかしそれでも、意図的であれ無意識であれ、コピーという手法に頼ってしまうアフィリエイターは存在します。いえ、アフィリエイターだけではありません。一般のサイト管理人も、アフィリエイト関係なくコピーという手法をとってしまう人も多数存在しています。
アフィリエイターの真価が問われるのは、まさしくこうしたコピーサイトを発見した時でしょう。彼らコピーサイト運営者に対してどのような対応を取るかで、サイト管理人の資質が分かるのです。自サイトでそうしたコピーサイトを晒す人もいれば、サイト運営者に直接抗議のメールを送られる方もいますし、またはサーバー会社にコピーサイトの連絡を送る管理人もいます。もしアナタのサイトが誰かに丸々コピーされた場合、果たしてアナタはどういった行動を取るでしょうか?
【VOL.31】 -リスク- コミッション条件による機会損失 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月