広告主はバナータイプやテキストタイプの広告素材を中心に、自社のアフィリエイト・プログラムを通じて広告をアフィリエイト・サイトへと提供しています。アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下A.S.P.)によっては商品リンクやストアフロント、リッチメディア広告まで幅広い素材を扱えるところも存在します。では、そうしたアフィリエイト広告素材を、企業はどうやって決めているのでしょうか?
上記の質問に対する、アフィリエイト・プログラムを導入している企業で一番多い回答。それは、過去にポータルサイトや大手メルマガ媒体などで使用した広告素材をそのまま利用するというものです。逆に言えば、アフィリエイト専用の広告素材は作成していないという回答となります。
アフィリエイト広告素材を既存の広告の物を流用して作ってしまっていては、成果があがるどころか実績あるアフィリエイト・サイトに広告掲載してもらうことすら難しくなります。例えば、テキスト広告。どこかのポータルサイトにでも載せたであろう4,5行のテキスト広告原稿をそのままアフィリエイト・プログラムで提供している企業が多数存在しますが、この手法はあまりオススメできません。なぜなら、アフィリエイト・サイトにとって長文テキスト広告は、掲載できるスペースを確保することさえ困難だからです。
もちろん、広告として完成しているテキストを用意することはマイナスではありませんが、それはすべて「広告素材として活用してもらえる原稿」がちゃんとあればこその話です。アフィリエイトサイトに広告素材として活用してもらえる原稿とは、企業名や商品名、URL、“ご購入はコチラ”といったテキストになります。こうしたテキストはアフィリエイト・サイトにとってコンテンツに自然に組み込む事ができるため、コンテンツを作るうえでも重宝されるのです。
同じ事はメルマガ広告にも言えます。行数の長いメルマガ広告を用意されている企業は多数存在しますが、逆に会社名だけ、商品名だけのメルマガ広告を提供しているところは少なくなっています。メルマガこそテキスト中心の媒体なのに、これはあまりにもったいない。載せてもらうだけなら完成している原稿でいいでしょうが、成果を出してもらいたいのならやはりコンテンツへと昇華してもらえる基本的な広告素材を用意すべきなのです。
バナーはどうか。もちろん、バナーにも同じ事が言えます。まず、サイズの点。468x60サイズの標準的なバナーを1つ用意して終わり、ではアフィリエイト・サイトからの評価は得られません。ハーフサイズのバナーや、スクエアサイズのバナーなど、多様なアフィリエイト環境に適用できるバナー広告を用意しましょう。また、468x60サイズの広告1つとっても、アニメーションするもの、静止画のもの、特定テーマの商品を紹介するものなどバラエティを広げる必要があります。
アフィリエイト・サイトにとって、コンテンツとして使ってもらいやすい広告を提供する事が、アフィリエイト・ビジネスで成功するための基本の1つです。既に完成した広告は便利かもしれませんが、逆にそうした利便性だけで広告を選ぶようなアフィリエイト・サイトからは成果は期待できません。ECアフィリエイト・プランナーとして成功したいのなら、幅広い広告素材を提供し、魅力あるコンテンツ作成のバックアップをすることが必要不可欠になることを覚えておいて下さい。
【VOL.10】-提携- 提携アフィリエイトの種類 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月