検索エンジン連動型広告とは、その名前の通りYahoo!やGoogleといった検索エンジン上に表示される広告を指します。キーワードを入力し検索すると、そのキーワードにマッチした広告主の宣伝文章が、検索結果の上位に表示される仕組みになっています。一般の検索結果は複雑な検索エンジンのシステムで掲載順位が頻繁に入れ替わりますが、検索エンジン連動型広告を使うことで広告費さえ出せば上位表示は約束されるわけです。
一般ユーザーが検索エンジンを使用する時は「何かを探す」という明確な目的があり、それが検索キーワードになって現れますので、企業にとって見込み顧客を絞り獲得するのに有効な手法として、検索エンジン連動型広告は世界的に見ても高い評価を受けています。広告費も基本的にクリックがあってはじめて発生しますので、成果連動型広告であるアフィリエイト・プログラムとも通じる所があります。
企業によっては1人の担当がアフィリエイト・プログラムと検索エンジン連動型広告の両方を運用している場合も珍しくありません。また、アフィリエイト・プログラムを通じて検索エンジン連動型広告を知り取り入れた所や、その逆でまずは検索エンジン連動型広告を使っていて、後にアフィリエイトにも進出した所は多数存在します。アフィリエイト・プログラムと検索エンジン連動型広告は非常に密接な関係にあると言っても過言ではないでしょう。
この検索エンジン連動型広告ですが、問題が無いわけではありません。広告費はクリックがあってはじめて発生しますが、これは言い換えればクリックがあれば広告費は発生してしまうということ。そのため、不正なクリックによって本来払わなくても良い広告費が発生してしまうケースも存在します。また、アフィリエイトサイトの中にはアドワーズやオーバーチュアに広告を出しているサイトもありますので、場合によってはアフィリエイト・パートナーである彼らが検索エンジン広告上では競合になってしまう危険性もあるのです。
GoogleアドワーズやOvertureスポンサードサーチといった検索エンジン連動型広告は、予算のコントロールが行いやすく売上にも繋がるオンライン広告手法のため、規模に関わらず多数の企業が利用しており、その数は今後も加速度的に増えると予想されています。アフィリエイト・プログラムとも密接な関係がある検索エンジン連動型広告。ECアフィリエイト・プランナーとして成功するためには、これら検索エンジン連動型広告をアフィリエイト・プログラムとどう関連付け、そしてどう差別化するかを真剣に考え、最適なアクションを社内で調整し実施していくことが必要なのです。
【VOL.34】-ネット広告- インプレッション型広告 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月