会社規則によって他社の広告は掲載できない所もあると思いますが、その場合は担当者レベルで実際にサイトを作ってみて、アフィリエイトサイト側で色々な会社やA.S.P.のアフィリエイト・プログラムに参加してみましょう。もちろん、アフィリエイトサイトの更新にのめりこみすぎて本業がおろそかになってしまっては本末転倒ですが、少なくともアフィリエイトの立場になることで今まで分からなかった事や思いつきもしなかった事などを知る事ができるでしょう。
このアフィリエイト業界、ECサイトがアフィリエイト・プログラムを撤退する時にもっとも良く聞く理由の1つが、「考えていたのと違った」というものがあります。これはECサイト側が勝手なイメージをアフィリエイト・プログラムに持ってしまっているのと、アフィリエイトサイトの本質を理解していないがために起こる撤退に他なりません。
アフィリエイト・プログラムを導入して直ぐに成果が出ると思っているECサイトや、バナー広告さえ用意しておけば勝手に売上が上がると思っているECサイト、さらにはアフィリエイト・プログラムを導入する事で純粋にオンライン売上が伸びると信じているECサイトなど、勉強不足・知識不足のECサイトは残念ながらとても高い割合で存在します。失敗を回避するためにも、アフィリエイトサイトになってみることは重要なのです。
ECサイトとしてアフィリエイト・プログラムを成功させたいならば、まずはアフィリエイト・サイトが何を求め、どのように行動し、そして何を得られるのかをしっかりと理解しなくてはなりません。この業界で成長している多くの企業では担当者や会社自体がアフィリエイトサイトを所有し、アフィリエイトサイトとしての視点も取り入れながら自社のアフィリエイト・プログラムを運用しています。また、中にはアフィリエイターにコンサルティングやアドバイジング、サポート業務を依頼する企業も存在します。
アフィリエイト・プログラムというECサイトとアフィリエイトサイトのリレーションシップが重要視されるマーケティング手法において、他方の考え方や行動パターンを全く知らず、想像もできないというのはマイナス以外の何物でもありません。アフィリエイトサイトになってみることで、気づく事は沢山存在します。ECアフィリエイト・プランナーとして自社のアフィリエイト・プログラムを成長させたいのであれば、アフィリエイト側の視点も常に持ち続けなければならないのです。
【VOL.38】-レベルUP- ECアフィリエイト・プランナーのレベルアップ |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月