アフィリエイトサイト側から見たアフィリエイト提携において、もっとも提携する数が多い広告主。それが、一般に言われる中小企業になるでしょう。社員数百人規模の会社もあれば、数人で運営している小規模企業もあり、また個人事業主が法人化して間もない企業など、中小企業と一言で言ってもその体系は様々です。ですが、上場もしている大手企業や一般の個人等と比べると、アフィリエイト・プログラムを導入している企業の数で見た場合は間違いなく彼ら中小企業が一番です。
アフィリエイターにとって中小企業と提携する時のメリット、それは大手企業と比べてアフィリエイターとの距離が近いということが挙げられます。例えば、オフ会やイベントなどが開催した場合、大手企業はブランドイメージや社内調整といった都合で参加できないケースも多々あります。
小規模の法人企業ならそうした制限が大手企業に比べて少なく、よりアフィリエイターと接する機会を設けられます。もちろん、大手企業にも積極的なところは多々ありますが、純粋に数で見てみるとやはり中小規模の企業が一番多いのはお分かり頂けると思います。
さて、では逆に中小企業のデメリットにはどういったものがあるのでしょうか?その最たるものは、アフィリエイターとの距離が遠いといった点でしょう。先の「アフィリエイターとの距離が近い」というメリットと矛盾していると感じられるかもしれませんが、これには理由があります。中小規模の企業の中には、アフィリエイト・プログラムを重要なマーケティング手法として捉え、積極的に活用している所が多く存在します。ですが逆に、まったく活用できていないところも多々存在しているのです。
アフィリエイト・プログラムが今流行っているから、競合他社も導入しているから、代理店に勧められたから、といったように流される形でアフィリエイト・プログラムを開始した中小規模の広告主には、アフィリエイト・プログラムの本来の魅力を十分に生かしきれていないところが多々存在しています。アフィリエイト・サイトを単純な広告媒体としてしか捉えず、情報提供は一切行わず、広告素材もバナーやテキストなど数個しか用意していない。そういった広告主も確かに存在してしまっているのが現実です。
アフィリエイト・プログラムの開始にあたりある程度の準備をする大手企業や積極的にアフィリエイト導入を進める中小規模の広告主と違い、こうした行き当たりばったりでスタートした広告主の多くは、アフィリエイト・サイトとの良好なリレーションシップを築くことをあまり考えていません。そのため、いきなり報酬内容や広告原稿が変更されたり、あっという間にプログラムそのものが終了してしまったりと、アフィリエイター側から見れば喜ばしくない事態も多々起こっているのです。
アフィリエイターとして、アフィリエイト業界を支える中小規模の広告主との提携で気をつけるべき点は、まさにここにあります。コミッションや販売商品も確かに大事です。ですが、肝心のその広告主が果たしてアフィリエイト・サイトと良好なリレーションシップを築く気があるのかどうかを見極める事は、さらに大事な事なのです。
【VOL.13】-提携- ポイント系サイトとの提携 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月