さて、このサブアフィリエイト、なぜECサイトのアフィリエイト・プランナーは注意しなければならないのでしょうか?その答えは、「サブアフィリエイトは見えない」点にあります。メインで登録されているアフィリエイト・サイトは、ECサイト側からいつでも確認することができます。提携時に審査を設定しているECサイトなら、最初の段階でアフィリエイト・サイトの内容を確認できるでしょう。
ではサブアフィリエイトサイトはどうか。日本のアフィリエイト業界では、サブアフィリエイトサイトの実態を把握する事は不可能、もしくは大変手間がかかる作業が要求されます。A.S.P.の特別な機能を使ったり、担当者に直接連絡したり、リンクコードから判別したりなど、サブアフィリエイトサイトがどこにあり、どんな内容で、どの広告を掲載しているかを把握するのはとても大変です。
サブアフィリエイトサイトがもしメインのアフィリエイトサイトと同じ種類のコンテンツを掲載しているのならば問題は少ないかもしれませんが、多々あるケースとしてメインは普通、でもサブアフィリエイトサイトは認められないコンテンツを使っているという場合がよくあります。一番分かりやすい例としては、メインのサイトが普通の情報サイトで、サブがアダルトコンテンツだらけだったりするケースです。
他にもサブアフィリエイトサイトが思いもしない問題を引き起こす事があります。例えば、メインはプロバイダー提供のHPアドレスで掲載されているサイトなのに、サブは企業名や商品名が組み込まれた独自ドメインのサイトだったがために、提携拒否をせざるをえなくなるケース。他にも、メインは通常のショッピングサイトだったのに、サブは過剰なSEO対策を施してクッキー付加だけを目的としたコンテンツも何もないサイトだったりなど、様々なケースが存在します。
ECアフィリエイト・プランナーにとって、こうしたサブアフィリエイトサイトをどこまで容認し、そしてどこまで把握するかは大変重要なアクションになってきます。メインとサブを使い分けるアフィリエイト・サイトは数多く存在します。早めに対策をほどこしておかないと、将来アフィリエイト・プログラムが成長してきた時、サブアフィリエイトサイトが力を持ちすぎて何も手を打てないという状況にもなりかねません。ECアフィリエイト・プランナーの重要な仕事の1つ、それはメインとサブのサイトに対する理解を深め、最適な選択を取る事にあります。
【VOL.22】-注意- アフィリエイターからの要望 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月