アフィリエイターからの要望を聞く場面は2つ、そしてそれに対する行動も大きく分けて2つ存在します。まず、アフィリエイターからの要望をどのような場面で聞けるか。これはオンラインからとオフラインからの2種類があります。オンラインからの要望は、問い合わせメールだったり、ブログへの掲載だったり、フォーラム上でのコメントなど、アフィリエイターを指定できるできないに関わらずオンライン上で読み解くことができるものです。もう一方のオフラインからの要望は、セミナーや見本市、オフ会などリアルの場で聞くことができます。
基本的にオンラインからの要望は比較的簡単に知る事ができますが、一方通行のものが多く意見交換はできにくくなっています。逆にオフラインから届く要望は、リアルタイムに話を聞くことができる利点がある一方、頻度的には少ないため機会に中々めぐまれないというマイナス点もあります。形こそ違えど、アフィリエイターからの要望は今後のアフィリエイト・プログラムを伸ばす上では無視できない物。ECアフィリエイト・プランナーとしては、常にアンテナを高くしてアフィリエイターからの要望に耳を傾けなければなりません。
さて、ここで今回のコラムの本題、なぜアフィリエイターからの要望に注意しなければならないかを書きましょう。アフィリエイターからの要望には、全体としての意見もあれば個人的な希望からの要望もあります。多くの日本のECサイトが抱える問題の1つ、それはアフィリエイターからの要望に沿って行動する事が、はたしてプラスになるのかマイナスになるのか理解していないという点にあります。
アフィリエイターからの要望に全て応えることは、一見すると素晴らしいECサイトに思えます。しかし、1アフィリエイターの個人的希望にそった要望に応えるために費やした時間やコストを、他のより多くのアフィリエイターにメリットある行動に使える可能性だってあるのです。また、貴重なアフィリエイターからの要望を、全て無視してしまい検討材料にすらしないECサイトも存在します。これは将来の成長の芽をつぶしてしまっているも一緒。あまりにもったいない行為です。
なかなか届く事の無いアフィリエイターからの要望ですが、実際に調べてみると実は色々なところから手に入れることができるのです。どのような場所で、どのような要望を仕入れ、そしてそれらの要望に対してどうのような行動を取っていくか。アフィリエイターからの要望を収集し、判断し、行動に移す一連の流れに正当性があるかないか。ECアフィリエイト・プランナーの腕の見せ所は、まさしくそこにかかってくると言っても過言ではありません。
【VOL.23】-注意- 売上に対する過度な期待 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月