アフィリエイト・プログラムが盛り上がりを見せる中、アフィリエイトに似た形式をとる悪徳商法も多数存在するようになっています。まったく中身が無いのに高い登録料金だけとって、アフィリエイト紹介報酬と偽ってねずみ講に近い形で会員を集めたり、薬事法に違反した手法で健康食品や薬を販売しているECサイトは、残念ながらネット上にも存在しています。
こうした悪徳商法的な手法をとるECサイトと同列に自社のアフィリエイト広告が掲載されてしまうと、ブランドイメージはおろか既存の顧客離れまで起こし、結局アフィリエイト・プログラムを導入したことで売上が減ってしまうと言う由々しき事態にもなりかねません。特に危ないのが、アフィリエイト・サイトのコンテンツ確認をせずに提携承認をしてしまっているECサイトです。
悪徳商法広告やアダルト広告、ギャンブル関連広告と一緒に掲載されてもいいのなら別ですが、そうしたカテゴリーに属するECサイトと一緒には紹介されたくない場合は、やはりしっかりとした審査を行う必要があります。気づいていないだけで、自社のアフィリエイト広告がそうしたネガティブイメージを持った広告と今この時も一緒に掲載されているかもしれません。
こうした悪徳商法広告との抱き合わせ掲載がアフィリエイト・サイト側で起こることで、一般ユーザーだけではなく新規のアフィリエイト・サイト獲得にも支障が出てきてしまうこともあります。真剣にアフィリエイトに取り組んでいるアフィリエイターは、どの広告主がどういう風に紹介されているか、ある程度リサーチをしています。もしその過程で自社のアフィリエイト広告が世の悪徳商法サイト広告と抱き合わせで紹介されているのを発見すれば、おそらくそのアフィリエイターが広告を掲載してくれるチャンスは低くなってしまうでしょう。
インプレッションやクリックなど数の点だけに目をやってしまうと、悪徳商法広告との抱き合わせ掲載など質の部分を忘れてしまいがちになってしまいます。アフィリエイト・ビジネスを本気で伸ばしたいのであれば、ECアフィリエイト・プランナーは、こうした悪徳サイトと自社の違いを明確にし、ユーザーやアフィリエイターに安心感を与えられるよう常に細心の注意を払わなければなりません。
【VOL.30】-リスク- コピーサイトの登場 |
執筆者: KASAI
掲載日: 2006年10月